マーズ・オデッセイ Sol 376-449 遠征準備完了、ついに出発
中国の酒泉から打ち上げられた追加のサプライは、無事、ヘルメスにドッキング完了した。
Sol 376
ローバの改造がついに完了
Sol 383
火星全体の大まかな衛星地図をもとに3200キロの行程を考える。
最初の650キロ、アキダリア平原をスムーズに進み、クレータだらけのアラビア大陸に入る。最初のマウルス谷は、昔、川だったため、比較的進みやすい。つまり、アキダリア平原とマウルス谷の間の1350キロは比較的なだらかな地形だ。あとのスキャパレリに下っていく1850キロが厳しいものになるだろう。
Sol 390
ローバの準備完了
・ 食料:ジャガイモ1692個、ビタミン剤
・ 水:620リットル
・ シェルター:ローバ、トレーラー、ベットルーム
・ 空気:液体酸素14リットル、液体窒素14リットル
・ 生命維持:酸素供給器、空気調整器、緊急時用に使い捨てCO2フィルター418時間分
・ 電力:蓄電量36キロワット時、太陽電池パネル29枚
・ 熱源:1400ワットのRTG、空気調整器の戻ってきた空気を温めるための蓄熱ヒーター、予備としてローバ搭載の電気ヒーター
Sol 434
実施試験開始
Sol 444
5 Solの連続試走行験で、平均93キロ/Sloを達成、(地形が平らだから予定よりもいい数字が出た)
Sol 449
ハブ 最終シャットダウン
いよいよスキャパレリに向かって出発
同じころ、ヘルメスでは、原子炉の出力が低下する問題が発生していた。外部の冷却翼に(宇宙船からわずかに漏れる)空気やチリが付着しているようだ。本来、ヘルメスは、ミッションごとにオーバホールするが、今回はそれなしで、ミッションを396日から898日に延長したため、いろいろ不具合も出てくるだろう。