マーズ・オデッセイ Sol 192-211 長距離遠征用にローバ改造、通信手段再びロスト
Sol 192
スキャパレリクレーターまでの3200キロの遠征の準備を始める。
前回のパスファインダーまでの遠征は18 Solかかった。
今度の遠征は、移動に50 Sol、MAV改造に45 Solの95 Solを想定、ほぼ100 Sol必要。
ヘルメスのフライバイは、Sol 549なので、Sol 449までには出発しなければならない。あと257 Solで長距離遠征用にローバを改造をしなければならない。
改造内容
与圧スペースに、空気調整器、酸素供給器、水再生器の3つ生命維持装置(ビックスリー)を積載
食料、水、太陽電池、予備バッテリー、工具、予備部品、パスファインダーを積載
ローバにトレーラを連結
生命維持装置とローバへのエネルギーを確保するための改造
改造にトレーラの炭素複合材の側壁にドリルで穴あけ(759個必要)
Sol 196
ドリルが動かない。ドリルを作業台に立てかけたことにより、パスファインダーに過電流が流れる(50mAのところを9000mA流れる)。パスファインダー死亡(地球との通信手段を失う)。
Sol 197
電力計算
ローバのバッテリー18キロワット時
酸素供給器44.1キロワット時/Sol
ビックスリー合計で69.2キロワット時/Sol (このうち水再生は3.6キロワット時/Sol)
水は備蓄620リットル、一日3リットルを利用して200Solもつ、残り100 Solをどうするか?水再生機を持参しないで、重量と電力を節約。
6人用の酸素供給器、一人分の処理ならば、電力は1/6になる。44.1から7.35キロワット時/Solに減らせる。
Sol 199
酸素供給器、空気調整器への電力供給方法を見つける。
空気調整器は常時運転だが、酸素供給器は四六時中動かす必要はない。液体酸素50リットル(2タンク)、気体に戻して5万リットルを利用すれば85 Solもつ。
酸素が足りなくなったら1日野営して全電力をためてCO2を処理する。
前回の遠征と同じようにRTGも熱源として利用。
Sol 200
パスファインダーミッションでは、18キロワット時で80キロメートル移動できた。今度は荷物が増えたので同じようには移動できない。
水620キロ、じゃがいも200キロ、太陽電池増設、バッテリー増設、空気調整器、酸素供給器、おおよそ1200キロと推測
走行実験の結果57キロ/Solしか走れず
3200キロ/50キロ=64 Sol(移動時間だけ、酸素供給器に電力を使わせる時間も必要)
酸素供給器が18キロワット時/Solを利用して2.5 Sol分の酸素を生産可能、2-3 Sol毎に止まって酸素供給器を稼働する必要がある。結局64Solが92Solに延びる。
Sol 208
ローバとトレーラの屋根に、太陽電池パネル21枚、側面に7枚をつける。
Sol 211
ここまでの改造で、太陽電池パネル29枚、36キロワット時の蓄電量を確保し、1 Sol当たり100キロ移動できる目途が立つ。