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ISS多目的補給モジュールラファエロ

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スペースシャトル固体ロケット上部

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スペースシャトル コロンビア

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STS-104 アトランティス打ち上げ

 

数値流体計算(4) Island Three熱流体解析モデルVer 0 完成

5月23日の記事の続きです。

結局、InterFoamに温度場を加える改造ではなく、熱輸送と浮力駆動流れbuoyantBoussinesqPimpleFoam(浮力を伴う非圧縮性乱流用非定常ソルバ)を利用して、円筒表面に温度差がありz軸周りに回転している円筒内の空気の風速、温度、発生物質の拡散を解くことにしました。

そのために、buoyantBoussinesqPimpleFoamに発生物質の拡散を解く改造を行いました。

改造内容は異なりますが、改造に際しては「実践ソルバー改良① scalarTransportFoamの改良事例 柴田貴裕」を参考にしました。

また、境界条件を時間によって変更するために、swak4Foam(funkySetFields, groovyBC)を利用しました。インストールに関しては、

swak4Foam(funkySetFields, groovyBC)のインストール勉強会@関西幹事 冨原 大介 ~関数による境界条件の設定~

を参考にしました。

swak4Foamのインストールでは大変苦労しました。Ubuntu14.04 LTSの場合、パッケージを利用したインストールではbison3.xがインストールされます。swak4Foamのインストールではbison2.7.1以下が必要です。Ubuntuのパッケージサイトを利用したり、コマンドラインから古いバージョンbison2.7.1を指定しても完全にはインストールできませんでした。結局、ソースコードからコンパイルしてインストールする方法で、swak4Foamのコンパイルとインストールに辿り着きました(コンパイルに数十分かかりました)。

現在、groovyBCを利用して、温度と発生物質の境界条件に、時間で変化する関数を設定しています。

今後は、設定値などを再確認し、求める計算精度が達成できているかどうかを確認していきます。

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OpenFoamで作成した半径3.2km、長さ30kmのIsland Threeの熱流体解析モデル(画像はparaViewのスナップショット)

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Island Three内部表面の温度、赤いところが居住区域、青いところが窓、奥の青い円は太陽とは逆側の壁

Island Threeの画像へのリンク