tp01.jpg

ISS多目的補給モジュールラファエロ

tp02.jpg

スペースシャトル固体ロケット上部

tp03.jpg

スペースシャトル コロンビア

tp04.jpg

STS-104 アトランティス打ち上げ

 

大学ローバチャレンジ2015

2015年5月28日-30日に米国ユタ州のハンクスビルの火星砂漠研究基地で大学ローバチャレンジが開催されました。

最終的に23チームが出場し(最初のエントリーは44チーム)、ポーランドのLegendary Rover Team (Rzeszow University of Technology)が460ポイント(満点は500ポイント)で優勝しました。

このコンテストでは、サンプルリターンタスク、アストロノート支援タスク、設備サービスタスク、障害物横断タスク、プレゼンテーションタスクの5項目について、それぞれ100ポイントの合計500ポイントで評価されます。

技術的な要求事項が事前に示され、いくつかの項目については制限を超えると減点されます。例えば重量には50kgの制限があり、1kg超過するごとに獲得ポイントの5%が減点されます。またタスクごとに装備する装置を含めた重量は70kgに制限されています。予算は15,000ドル以内に抑える必要があり、領収書の添付も求められます。

技術的な要求事項が文書で細かく指定されています。動画で確認した一部のタスクを紹介します。

1. サンプルリターンタスク 位置、高度、範囲を示され、サンプルを回収し、その場でpHや湿度を計測する。

2. アストロノート支援タスク 工具ボックスや工具を運び、アームを利用して展開したり、収納したりする。

3 .設備サービスタスク バルブやポンプをアームを利用して操作する。

4. 障害物横断タスク 険しい地形(高低差0.5m、傾斜60度)の指定された複数のポイントを通過する。(ここでEVAしたので、この地形の険しさはよくわかります)

5. プレゼンテーションタスク 技術的な要求項目について、英語で15分間のプレゼンビデオを作成する。

Youtubeで2014年の動画を確認すると、日本で行っている研究開発とは、少し方向性が違い圧倒されます。

2014年8月ヒューストンで、火星協会の会長から、日本のチームもこのコンテストに出てほしいと言われましたが、少しハードルが高い気がします。何年もかけて経験を積んでいかないと上位になるのは難しい気がします。