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ISS多目的補給モジュールラファエロ

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スペースシャトル固体ロケット上部

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スペースシャトル コロンビア

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STS-104 アトランティス打ち上げ

 

MDRS居住実験11日目 表面移動探査

結局、夜間EVAは安全上の理由から許可されず、今日は、日中のEVAだけになりました。

今日の目的地は、1km離れた山のふもとで、地質、生物調査、その後、直線距離で2kmほど離れた氷の湖に移動しました。今日が3回目のEVAです。分かったことは、空調機器が入った15kgのバックパックを背負って、ヘルメットをかぶり活動をするのは、ちょっとした歩行や作業をするだけでも、普段の何倍も疲れるということです(肩、首が痛い)。スペーススーツは、米国宇宙関連企業から提供された簡易的なものを利用しています。Gen 1とGen 2があり、それぞれ長所短所が異なります。使用後、使い勝手などをレポートとしてまとめます。

私は、表面移動探査について研究していますが、宇宙服の性能や地形の状況により、表面移動探査が想定していたよりも難しく、解決しなければならない点が多々あることがわかってきました。まず、GPSがない月や火星ではナビゲーションのために高い解像度(米国の偵察衛星並み)の3次元の地図が必要だと思います。ローバにとっては100mの山に登ることよりも、1-3mの段差のある斜面を超えることのほうが大きな問題になります。地球のように斜面を切り崩して道路を作るわけにはいきません。効率的な移動のためには、3次元の地図を利用して、経路として選択してはいけない場所を早めに特定する必要があります。一方、宇宙飛行士は1-3mの斜面を簡単に登ることができるでしょうが、平面移動は数キロが限界です。

 データ等を用いた学術的な考察は、日本に帰ってから行うつもりですが、備忘録のために感想のみ残しておきます。

明日は、閉鎖空間と快適性について考えてみます。

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ここには Space X のイーロンマスクが寄贈した? MUSK天文台があります。

望遠鏡なしでも、100万個の星が見えるような気がしますが、たまに天文台も利用しています。

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毎日晴れています。外が白いのは、昔降った雪が融けないで残っているだけです。

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地図で探査地点を確認し、事前計画を立てます。

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丘の上に立つ私

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Habの2km北にある湖に到着、凍り付いています。

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この湖を新たに探査地点として整備し、Habに帰る後姿です。4が私です。